この前松本上陸した際にぼへっと時間つぶしていた女鳥羽川。最近、死後一ヶ月経った死体が発見されていたらしい。大学からごく近い所で。しかも微妙に首がちょんぎれた…

…他殺!?

のどかや〜とか、自然とは、とか呑気に考えていたその側で不穏な現実は潜んでいた訳だ。要は、人間がいる所は結局何処だって、潔白は存在しないのだろう。

別に死そのものが汚れてると言う訳ではない。生きて死ぬのは生態系において決められたサイクルだ。早いか遅いかの違いはあれど例外なくそこに在る。
でも自殺や他殺での死は自然ではない。アポトーシスとか細胞単位での自死は省くけど。これに限っては、感情レベルでの死が一番強い。憎いから、愛してるから、辛いから、楽しいから殺す。もう嫌になって死ぬ。

生態系のサイクルには登場しない。


生命みなぎる川辺で、内乱の起きた戦場後で、密かに虐殺の行われた森で、山で、誰かの腐乱死体は容赦無く自然にさらされ朽ち果てるけど、それでも彼らの肉体だけは大地に帰る。獣に食され微生物に分解され、有益な物質となって辺りを潤す。

でも心は何処に帰るんだろう。何処に帰ればいいんだろう。

その場に留まった何かは、自然とは共存しない形で現れる事も、もしかしたらあるのかもしれない。