黒猫の遊歩あるいは美学講義

最近ミステリばかり読み耽っております。んで気づいたんが。トリックもの全然ないし!犯人誰だも全然ないし!っつかそれにこだわっちゃうともうね、登場人物の人間性破綻しちゃうの。出尽くされててね。新しいの入れるともう人間の営みでは計れませんぜ。本格ミステリってほんと、別個の文学スタイルだよな。普通のと全然違う。
んで思いました。もはやなんでもありです。本作は日常の謎を基本とした安楽椅子探偵ものの恋愛小説です。ミステリ要素は大変小さい。恋愛要素もむろん小さい。なのに、心に残るのは究極の萌え。はやく彼等の続きが気になって知りたくてたまんねーこの感じ。ええ続編出たら読みますとも。萌え万歳。そして文系の大学に行っておきゃよかったと激しく後悔。
アガサクリスティー賞かぁ。広義のミステリですなまさしく。