死ぬ権利は自己決定権には入らない、とした人は少なかった上に、考えが言葉にならなくて大変そうだった。

私も後一年はやけりゃ、考えは違っていただろう。理屈で考えれば結局自己で決断するんだもの、死ぬ権利だって持ってて当たり前だ。それが正しいか間違えてるかは別にして。


でもいくら死を自分だけのものにしようとしたって無理な話だ。死ぬってのは結果だから。それ以降は虚無だから。虚無の部分を残された人々はどうしたって埋められないのだから。


距離を感じながら、皆の意見を聞いていた。直面しないと死の存在ってのはこうまで分からないものなのか。病院に通ってた時、ガンの若い女の人がいた。未来の展望がない、もう死にたい、と訴えながら、明日人が来る事を楽しみにしていた。


彼女はうつ病ではないので意志はしっかりしてると考えられる。ならばその意志を尊重すべきなのか?
昨日の多数決じゃ、自己決定権として受け入れられてしまうじゃないか。