ケアとは何か。なるものを倫理の授業で取り上げられていた。
医学だけでは人の力になるのは不可能だ。人の歴史の中でも、強要する医学はかえって苦痛以外の何も与えない事は、繰り返し強調されてはいる。医者は技術、看護師は仁術、なる認識ももはや古くなってきた。


個人の時代だ、多分。どれだけ優しくなれるかは、生まれつきの素質にかなり左右される。想像力の限界も人により違う。専門家が患者をみるというよりも、患者がいかにして専門家と出会うか、だ。大学で教育できる分野でもなし。生命倫理はなかなか、集団では会得出来ない所にいる。

ケアとは何だろう。必要とされ、またする範囲は相当広いだろうから、検査技師も無視できない事は確かだ。