ゲド戦記


 ネットで色々酷評されてるみたいです。私は合宿に行く直前にごわっと見てきているので、ちょっくら感想書きましょ。



 個人的にはとても満足です。




 若干ごろうさんの存在をストーリーに強く感じましたが、それぞれに巣くうゲド戦記は個人によって違う。それだけ自由度の高い原作だと思う。なのでこんな展開があっても良いと思う。




 つまらんとか言ってる奴、あたりまえだ!そもそもゲドの話は原作からしてエンターテイメントを目指した形を取っていない。特に今回の範囲である三巻以降は純文学的発想を持って読まないとついていけない。ハリーポッターみたいな中身はからっぽのくせにワクワクさせるだけで心を掴むような部類とは違う。映画に何を求める。正義があって悪がいてそれを倒すのだけを求めるなら、一度ゲド戦記をみた位で全てを語れると思うな。映画をつまらない、面白い、だけの二分で陳腐に変化させるなんてそんな恥ずかしい事もやめろ。




 と、何だか批判に対する批判になっちゃってるけど。映画に関しては、普段私が見たり聞いたりしゃべったりしてる内容がそのまま投影されてる感じで、他人事とは思えなかった、というのが直感的な感想です。アレン君の悩み方なんて彼氏さんにそっくりで少しにやけました。だからつまらない、とか、面白い、とかいう分類が生じる理由が正直分からないんだよね。余りに日常だったから。色々な人がいるのは分かるけどさ、みなさん一体どういう気持ちで毎日を送っているんだろうと、ふと不思議にもなりました。


 ま、この映画は子供には分からないだろうけどさ、ある程度大人なら、感じ取る位は出来てもいいんじゃない?