ツバル


 今日24時間テレビでツバルが特集されてました。世界でもっとも沈没に近い国として有名なツバルだけど、ただ単に海抜が低いのが問題なんだって思ってた。それならオランダだかデンマークあたりも同様やばい。ツバルが特出してるのはその島自体の構成要因だったんですね。全体が珊瑚礁で出来てるから、真水の蓄えが地底でほぼゼロ。海水が同じ高さまで珊瑚礁の中に浸水してるから、海面の上昇による海水が大地に吸収も阻害される事もなしにそのまま人の領域を襲う。


 何より水がないと農業が成り立たない。人も生きられない。島が沈む以前に島が生命を担う点で死んでしまう。




 お金持ちの人達は他のオセアニア各国に逃れ、逃げたくても逃げられない人達が飲み水と沈没の危機に苛まれながら動けないまま。




 うーん。温暖化ってのは土地の利用法に基づいた自然環境の崩壊をもたらすんですね。ああいう気候特有の穏やかな陽気さも奪っていくんですね。リアリストになった彼らに突きつけられるのは文明社会への転嫁です。本来ならば自然の中で暮らしてお金の必要性は最小限に抑えられたまま一生を終える人達が、お金の有無により明日を不安に過ごさざるをえない。お金を得るには他の機械的な生活と関わりを持たないとまず無理。


 ツバル大変だなぁ…