一周年♪


 日が暮れるのが早くなった。寂しいような。それは確実に時が一定の向きにしか作動しない現れのような。




 戻れない昔は常に黄昏。闇もやがて訪れる朝日も全てが淡い夢で、それでもいつか醒めると分かっている。まどろみ。


 最近本当に思う。私はお話を書きたい。人の中で生きるのも医療も検査技師も全部が不可欠で前提で、やっぱうちはお話を書いていたい。



 なら言葉を探そう。夢は淡いままで結構。




 夢か。




 まだ慣れない暖かさを持つ、手がつながれた夜は光に遮られながらも、静かだった。