文語体の詩は難しいね


 詩は好きだなぁ。小説より詩の方が絵画というか、芸術に近いよね。俳句については抽象化が凄くて理解するのに時間がかかる。つまり理解とはほど遠い所にあるんだよね。詩は感覚。それほど本質に近い所にある。




 これは私の意見だけど、感情というものの根源は理由のない情緒だと思う訳です。山の上でみる夕日から得るこみ上げるものだとか、人混みに写る徒労感だとか、目に入って耳に聞いてから体が直後に反応してくるものが本当で、言葉に直すと途端に陳腐なものになる。誰だってすぐに理由を見つけたがる。でも安心なんていらないんじゃないか。元々が混沌で混沌に囲まれるままあてどなく理由を見つめていても本質は見えてこないんでないか。理由を探すついでに多くの情景をそぎ落としてしまう。



 そうなった時に気づかされるのは結局目の前に展開する今が全てだという事です。



 原因も理由もなくただ能動的に流れていく風景に彩られている、多分それが世界の全て。