昭和のかほり

研究室で、ていうかS木先生との間で、ちょこっと昭和が話題に上ってました。大学生はもう平成生まれだよ!って事です。(サトケン風)病理のE教授が熱烈大学院生だった時の研究ノートが出てきて、研究しながら年を越えたらしくノートに寂しく「あけましておめでとう自分」みたいに書いてあったそうな。

最近の若いのは昔の彼らのように、ハーバルエッセンスを振り絞るかの如き勢いで研究なり勉強なりしなくなった。だからと言ってたたくとずんずん凹むから、めっちゃやりづらい。それが平成スタイル。なるほど。


 まぁ確かに時代は変わるよね。変わらなかったら相当変な日本人が右手と右足同時に動かして駆け抜けていくだろうね。武士のかけっこスタイル。でも信州大では勤勉な人たちが多かった。遊ぶ場所もあんまないし、研究なり勉強なりに打ち込むしかない。先生からは嫌がらせのようにたたかれるし。仲間同士こぞってチャリででかけて汗水流して、相当健康的に楽しい。
 あの虐げ先生から逃げ出した私はそれなりに都会っこだったんだろうか。大して勤勉でもなくがんばりもほどほどで、先駆的平成スタイルだったんだろうか。昭和から平成に変わったあの時を明瞭に覚えているんだけどな。逆に記憶に刻み込んで新しい風に真っ先に飛び乗ったのか。


 研究は好きだ。勉強も好きだ。けど縛られたくない。多分だらだらと、一生かかって何かをやりとげる。曲がりなりにも努力を怠らなければ腐敗する事はないんじゃなかろうか。そんな風にのんびりと構えてる。