先輩を待つ間暇じゃったので、大学病院をうろうろ徘徊してみた。その内いやがおうにも通わざるを得ない病院なのだろうが、取りあえず新鮮だ。


大学構内に普通にあるにも関わらず、患者さん達の時は確かに、独自に進んでいる。渡り廊下でぼぅっと佇んでいるパジャマの人。学食メニューを嬉しそうに眺める松葉杖の人。学校とそうでない所の境界は曖昧で、医学を学ぼうにも倫理学を考えようにも現実に、一瞬で引き戻される。

ここは第一に病院だ、大学と言うよりも。


患者さんやお見舞いの人がひっきりなしに通るエレベーター。最上階から見おろす景色にしては、窓があまりに小さい。世界がせまい。
階段使って屋上におりてみようとしたら、頑丈にロックされていた。


風にあたる事すら叶わないのか。
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