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「八島楽」… 20歳。戸籍上は女。八島のしきたりで、男の子として育つ。全てを終わらせる人。異端と静かに共存する。朔の対極。


「八島朔」 … 32歳。戸籍上は男。八島のしきたりに関係なく育ったが18歳を境に女として暮らし始める。天真爛漫で攻撃的。短命な能力者としては寿命が長かった。


「八島九」 … 43歳。楽の父で朔の兄。朔を見続けた結果、楽には八島のしきたりを適用。



(八島家の子供は、能力者であった場合性別を異にして育てられるように、誰もが両性的な名を付けられる)



「韮崎ながる」 … 21歳。百日紅の精と名乗った作田の幻影に振り回されている少女。7歳の時に家を放火し以来施設で育った。不安定要員。かつての朔が作り出してしまった負の部分で、楽に受け継がれた。




「渋谷彩香」 … 昔の朔の恋人。姉の星香は楽の母。不慮の事故で死亡。享年20歳。男朔と女朔の真ん中にいる。




○能力者の平均寿命は20代前半と短く、加えて生殖能力も低いので、生まれ持った性別とは逆の性で育てられる事が多い。


○能力者の外見は極めて両性的で、人によって女に見えたり、男に見えたり、まちまちである。つまり作田が見えたり見えなかったりというのはそういう事。