氷点


 中1ん時読んだ三浦綾子さんの小説。どーいった訳だかYさんがはまり、最近思い出す機会が増えました。うぬぅ



 単純に面白かっただけじゃなく深い話でした。醜い大人達が醜態さらけだしまくって傷つくのは子供達。一見善に見えてもそれは相手の為ではなく、自らを美化する為の道具に過ぎず、言葉の真偽も危ういまま人を憎み憎まれ、全てが虚偽であったと分かった時には、関係者は全員が殺人者になる。



 設定が現実離れしていようとも、いくらでも起こり得る世の中です。完全に正しい人はごくマレ。



 でもこれは結局、醜い大人の罪を背負い込んだ女の子が追いつめられ逃げ場を失っていく、つまりキリストの姿を繰り返してる女の子の話なんだろなぁ。