渡り鳥が海を越えて

 遠い町で生まれました


 君は日が沈む国


 私は日がのぼる国


 森の中遊びました


 永久に忘れ得ぬ風景で


 未だ求め続ける風景で




 大きな船が今日も行く


 巨大な歴史の影と


 ただ静かに歩むみんなの時間


 急がないで前を見る事


 そう言えば


 幾度となく変化する噴水の水を追った


 草を分け行って消えた亀を追った


 何も変わらず今日もふけていく



 君の町もそうでしょうか


 やがて巡り会う日まで


 子供達は庭で遊ぶ


 やがて大きな夢につながるのも知らず



 遠い町で生まれました。


 君は見つけてくれるでしょうか。


 足跡は森を出て君へと続くのです