さよなら

 今ね 空が 満開です

 飛べるよ きっと 君なら飛べる

 そんな妄想、ささやかな楽しみを

 ただ大人だというだけで自由にできるなんて



 地上が燃える、鮮やかに

 生きてる音って知っている?

 清らかな流れに足を少し浸したような

 なら全力で生きてみたら

 この音、君に届くだろうか



 さよなら、旅だった花びらを風に乗せて叫ぶ

 君に届くことはないって、わかっているけど


 さよなら、でも忘れないでいて



 僕の中の、生きている音


 いつか、また





 秋は、静かを 運びます

 ただ立ち止まっていれば勝手に成長するんだと思ってた

 僕の身勝手な過ちは、

 隠された君の見る夢

傷口と共に奪われていく


 

 さよなら、もうどこにも戻らないって決めた

 渡り鳥が季節と共に旅をするように

 僕はどこまでも君を探すだろう


 さよなら、けど前の事なんかじゃない


 だから忘れないでいて。




 私の中の、生きている音。あたたかさ。