時の車はめぐるめぐる

 その車輪の下、一度くるりと回れば前進しているようで元に戻る事もある



 時代が追い抜き追い抜かれ、



 気づけば同じ田園風景



 置いてけぼりは誰の為?



 錯覚のまた錯覚の先にしか希望は見えぬと



 互いに入れ違いに真実を手に入れようとする、素質



 耳を澄まして聞こえる音色は思いの外軽やか



 これが君の声か。



 ならばそれも又真実



 蟠りは捨て地を踏みしめよう



 偽りは



 やがて虚を生み野を成す理



 種を植えれば良い



 ただ一輪の花に命運をかけた車輪の会話を聞く。




 一度、夢見た風景へと