2006-01-10 作者どわすれしたぞ… うた 「旅人かえらず」 旅人は待てよ このかすかな泉に 舌を濡らす前に 考えよ人生の旅人 汝もまた岩間からしみ出た 水霊にすぎない この考える水も永劫には流れない 永劫の或時にひからびる ああ かけすが鳴いてやかましい 時々この水の中から 花をかざした幻影の人が出る 永遠の生命を求めるは夢 流れ去る生命のせせらぎに 思いを捨て遂に 永劫の断崖より落ちて 消え失せんと望むはうつつ そう言うはこの幻影の河童 村や町へ水から出て遊びに来る 浮雲の影に水草ののびる頃