ただその言葉さえ
ロードオブザリングの終わり方は好きじゃない。
背負った運命が過酷すぎた時、負った傷は一生かけても癒せない。安らぎは死しかない。
本当に?
草は時を、姿を刻む
草の様に生きるのは常に自然に従うとも限らないものだけど。
永遠の仔の最後にもあるように
ただ私達は一つの言葉に導かれたいだけなのだ。
意味を見いだせず、
路頭に迷い
掴み取る粉は傷跡にしみるだけでも
「生きていても、いいんだよ」
ただその言葉だけが
何にも増して束縛する効力を持つ。
あなたにもらった言葉の意味が、
あなたの声で蘇るのを、
湖畔の陰、眠りを引き裂いて、
心地よい響きを伴って、
聞こえた。
「生きていても、いいんだよ」
「私達は、生きていても、いいんだよ」