人体ってすげー


 とうとう昨日は解剖実習中の医学科三年の先輩に混じって、実際の人体をじかに見せてもらった。



 遠くの方で保健学科さんへの説明に徹していたSさんが神々しく輝いて見えた。




 さて、先輩達は腎臓の掘り出しにかかっていましたが、臓器ってのはね、互いに密着しないように、膜で覆われているんだそうですよ。その膜をはがすのが、第三者から見たら職人さんのような格好兼集中力でした。皮膚もね、少しずつ剥がしていくんだね。昔「羊達の沈黙」っていう映画で、殺人鬼が美女の皮膚剥がしてましたけど、今になってやっと少しだけイメージをつかめた気分。少しだけ…




 私が見せてもらった女性は肺炎で亡くなったおばあちゃんで、内臓は至って健康そうだった。そう言えば一年くらい前に、母さんの取り出された胃と胆嚢を見たのだけど、二つとも健康的なピンク色だったし胆嚢からは黄緑色の胆汁がたれていた。胃には白色の拳骨大の腫瘍。胃は袋だから、何も入ってない状態だとまるで布切れなもんで、内部がぎっちり詰まった腫瘍の方が本体みたいだった。




 ホルマリン漬けのせいか何なのか、おばあちゃんの全ては良く煮込んだ後のような色でした。色はともかく、図でしか見たことなかった体内、機能的に出来てる事に改めて驚かされます。左肺より右肺の方が大きいんだ〜とか、気管の本管は右に向かってたりだとか、(だからピーナッツ詰まった時ってのは大体右側なんだよね)右腎の方がきちんとさがってたり。甲状腺は大切なホルモン出してる割に極小。




 そして何より、体中に張り巡らされた血管と神経!!



 面倒くさくて血管は余り勉強してなかったのが悔やまれましたよ。うぅ…




 肺とか肝臓とかを触らせてもらいましたが、肺のやわらかさに心底驚きましたよ。肺ってのはスポンジみたいな構造なんだそうな。肝臓が固かったのは、肝臓内の微小な血管に血が残ってて、かさぶた化してるからなんだとか。へぇ〜。





 心臓の弁もちゃんと見たし、心室と心房を触感で触り分けました。血液のポンプとして働いてる心臓自身の、血液の工面方法も教えてもらった。もぅ目から鱗。首から鰯。ご遺体には本体に感謝です…




 分かりやすいなぁ〜。学生さんの説明。



 分かりにくいなぁ〜。サトケンの授業…