夜明けが見えるまで


 生まれた時から誰もが


 太陽と月を背負い


 歩き出す運命


 巡り巡る季節の中で


 光の中影すら薄まるのもあれば


 闇を抱いて身を縮めて、


 不条理な現実に嘆くこともある


 生まれた時から誰もが


 契約をかわし調印した、


 そんな勇気のあるものだけが生きていける。



 勇気とは


 一人でたたずめる能力の事でなく


 様々な形を取る孤独


 その孤独と歩む力


 直接対決は望めぬ


 何故なら共存すべき存在


 だからこそ、


 闘いをやめた時、やっと、明日の一歩につながるのだ



 太陽は沈むけど、


 夜がやがて太陽を引っ張り上げるように


 闇を無視し光だけでは何処にも向かえぬ



 やがて闇は光を呼ぶから


 あなたの孤独はあなたから切り離さないで


 きっと未来は調律のとれた混沌の先にしかない


 息をひそめて夜明けを待つのも、


 理